CULTURE NIGHT 2

三大ケルト装飾写本の一つとされ、アイルランドの国宝となっているラテン語で書かれた美し本。

6世紀に北方ヨーロッパ、英国やアイルランドへのキリスト教の布教がはじまりまり、アイルランドやイングランド、スコットランドの僧院において作られた装飾写本。

中でも

650年頃の『ダロウの書』

715年頃の『リンディスファーンの書』

800年頃の『ケルズの書』

の3冊が中世装飾写本の最初の時代の代表作と言われています。

これらの作品の特徴は、古代ケルト文化の強い影響を受けた様式で描かれいること。
抽象的、幾何学的なパターン、組紐文様、渦巻模様などを多用していること。

で、今回私が見に行った『ケルズの書』はトリニティ・カレッジの図書館に展示されています。
ちなみに『ダロウの書』もこの図書館に所蔵されているらしいです。

会場まえにできていた行列もスルスルと進み、20分待たずに会場に入ることができました。
入り口に入るとすぐに拡大された『ケルズの書』のパネルが複数ライトアップされていました。

おぉ!綺麗!そして細かーい!

奥へ進むと大きなパネルに拡大されたページが展示してあります。傍にそのページに含まれるデザインやモチーフの意味などが細かく解説してあります。

見れば見るほど、全て手書きで書かれていることが信じられない細かさと美しさです。

こちらは使用された中世のインクと顔料。
多種多様な原料から摘出されています。
泥や鉱物、植物、昆虫、木の皮、果肉などが化学反応によって顔料になるんだとか。へ~。
この原料を見ると改めて1000年以上も前に描かれたものが未だに彩度を保っているってすごーい。と思います。

突然ですがここで、アルファベットク〜イズ。

『ケルズの書』では独特のデザインの飾り文字が特徴的ですが、デザインが盛られすぎていて現在のAtoZに馴染んでいる私たちには読解できないデザインがたくさんありました。

あなたはこれ、何を表しているかわかりますか?
並んでいる二つの絵は同じアルファベットを表しているよ。

第1問

難易度:★
これは結構簡単。現在のアルファベットの大文字の形に近い。

第2問

難易度:★★
ここから今の小文字のフォルムになるのね〜。

第3問

難易度:★★★
まず、左右の文字が同じアルファベットを表しているかどうかが疑わしい。

第4問

難易度:★★★
こちらも左右が同じアルファベット?

第5問

難易度:★★★★
えっ!Aじゃないの?

第6問

難易度:★★★★★
正解をきいても納得できない。特に左。

続く。