『ナショナル・ギャラリー』に到着
Camelです。

『ナショナル・ギャラリー』

イギリス初の国立美術館。
1824年、ジョン・ジュリアス・アンガースタインという銀行家のコレクションを国がその遺族から買取り設立され、創設当時はアンガースタインの屋敷をそのままギャラリーとして使用していた。
つまり、一市民のコレクションと屋敷に『ナショナル・ギャラリー』と名付けただけの、ちょいとショボめの美術館だったんですね。当初は、当初はね。
設立から7年後、現在のトラファルガ・スクエアに移転。
コレクションの数も増え、美術史の流れに沿ったバランスのいい蒐集を行なった結果、館内を巡れば西洋美術の歴史をたどることができるほどになりました。

で、まずは建物向かって左にあるセインズベリー舘から、ここはギャラリーの所蔵品の中でも古い時代、中世からルネッサンスにかけての作品が揃っています。

可愛い課外授業やってました。

私たちが美術の教科書のちっさい写真で学んでたことを、この子達は本物で学ぶのかぁ。羨ましいな。

注目作品1

西洋美術史上、ふたりの人物が描かれた肖像画としてはおそらく最初のものと言われるヤン・ファン・エイクの<アルノルフィニ夫婦>

『楽しいロンドンの美術館めぐり』出口保夫・齊藤貴子(著)

まず私が思ったのは
「あっ、デスパレートな妻たちだ。」
です。
日本でも放送されていた海外ドラマなんですが、ご近所トラブルやら恋愛やらを描いたラブコメかと思いきや、とんでもないサスペンスぶっ込んでくるアメリカーンなドラマです。ぜひ。
そのドラマのオープニングにこの絵が登場するんですよ。

第一印象はそれね。

でもすごいの、この絵そんなに大きくないんですが、ふたりの人物の間の小さな鏡の中を覗くとちゃーんと部屋の中が写り込んでるんです。
で、青い服を着て絵を描いている画家自身も写ってるの。

しかもそのミラーの上にちゃっかり”Jan van Eyck was here”のサイン。

すごいよね。

続く。